Richard Sharpe

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Knowledge(知識)

DVDのおまけにあるコラムを私なりに訳し、参考になる物事を追加してまとめてみました。

Army(英国の軍隊)

1809年当時の軍隊

英国の大隊は600-800人で編成されていました。平均的な連隊には2つの大隊、そしてひとつの大隊は10この中隊から成っていました。
しかし、大陸からとめどなく人員を確保できるフランス軍と違い、英国陸軍はこれらの人数が常に保たれていたわけではありません。

参考:近現代の軍隊の編制単位 [小学館の辞典より] army 2個軍団(corps)以上
  corps 2個師団(divisions)以上
    division 3‐4旅団(brigades)
      brigade 2個連隊(regiments)以上
        regiment 2個大隊(battalions)以上
          battalion 2個中隊(companies)以上
            company 2個小隊(platoons)以上
              platoon 2個分隊(squads)以上
                squad 12名(兵10名と伍長(corporal), 軍曹(sergeant)各1名).

ライフル銃兵

雑用(?)、してますけど..。エリートなライフル銃兵の中隊は、他の英国軍人とは異なった軍服を着用していました。
小競り合いや偵察の為のユニットとして訓練され、単独で自隊の実行権をもち、率先的に働くことを期待されていました。通常は雑用は免除されており、ライフル銃兵は戦場において、戦闘の第一手であること、そして最後まで戦いに参加していることを誇っていたのです。
そして彼らの特別な義務は、そのダークグリーンの軍服を戦場に示し、敵を畏怖させることでした。

シャープがあのジャケットを誇りに思っているのは『Sharpe's Eagle』でのシマーソンとの会話で見て取れます。

将校[officer]への昇進

ランクからの昇進は英国の軍隊ではとても稀で、イベリア半島に駐在していた将校の5%に満たないものでした。
シャープが他の将校たちに珍しがられたり、疎まれたりするのも実際にあったことなのでしょう。多くの将校が金銭や、あるいは司令部や英国近衛騎兵団において派閥に属し、その権力の影響を受けて昇進していたのに対し、ランクからの昇進者は正に「実力」でその地位を得たからです。

シャープも、その軍隊の最高司令官であるサー・アーサーの命を救った手腕と勇気を買われて昇進しました。

1809年には、昇進に絡んだ有名なスキャンダルがありました。
軍隊の最高司令官であったヨーク公爵の夫人が将校らの昇進に関して金銭を受けていたことを認めたというものです。
将校らは自分たちの昇進の為に彼女に金を渡し便宜を図ってくれるよう、ヨーク公に願い出るのです。もしヨーク公がそれを忘れているようなら、彼女が彼のベットのカーテンに覚書をピンで留めていたというのです。

兵士の生活
サーベルは包丁にも、お肉を支える道具にも?
将校は歩いていても身軽
背中はおろか、前にまで...

1809年には、兵士には1日分の生命と危険の代償に、国から1シリング1ペニー支払われていました。
紛失あるいは盗まれたアイテムの代価を差し引くと、4.5ペンスの日当と計算されます。

当時の貨幣価値はわかりませんが... 十分な額面ではなくとも、「少なくとも生き長らえることができる。」という点で兵隊に志願する人は少なくなかったようです。
作品中でもシャープをはじめとしたライフル銃兵もそうであると思わせる台詞があります。
サー・アーサーは、兵士たちを使いこなすには食料と賃金が鞭で打つ事と同等の価値がある --- つまり、鞭で打たなくても日々の糧のために、目前に敵が現れれば戦うということを理解していた数少ない将校です。

英国軍は大きな隊形ので、1日当たり1カートリッジの弾薬を使い果たして戦い、1日の終わりにはあざだらけになり、疲れ果てて夜を迎えていました。
ライフル兵だったハリスという人が半島での戦争での実体験を本にまとめていますが、その中で、しばしば1日に40マイルもの距離を背中に全ての荷物を背負い歩いたと述べています。
各々はオーバーコート、毛布、キャンプ用のやかん、シップス・ビスケット、牛肉、飲み水用の水筒、手斧、ライフル銃、銃弾を運ぶのですが、それらの重量は、行進中或いは戦闘時には体力を大きく消耗させるほどのものでした。
夏には気絶する者、更には荷物の為に死亡する者もいたというのですから、まさに生活必需品とはいえ、自殺行為とも言える行軍だったのです。地面に倒れてしまった場合には、同僚の兵士の手を借りなくては起き上がれない場合も多くあったことでしょう。(ドブスもね)

命を落とすのは、戦いでの怪我だけでなく、栄養不足や体力の消耗からの疾病も問題でした。
食物と水は常に不足している状態で、戦闘後に兵士は敵味方問わず戦死者からみぐる身をはぎ、食物や貴重品、飲み物などを探しまわるのです。作品中にはまだ出てきていませんが、原作では、シャープが着用している裾に宛て革をしている騎兵隊用のズボンも、フランス軍の将校から獲ったものだとなっています。

例え重くて辛い荷物でも、行軍中では大事な必需品。 夜寝る時などは、盗まれないように荷物を体や腕にくくりつけて寝るのが常でした。

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