Knowledge (知識)
作中に出てきた単語で気になるものを集めてみました。
Words(気になる単語)
- Alexander Pope:アレキサンダー・ポープ
- イギリスの詩人・評論家・翻訳家(1688−1744)。生来病弱のため、学校教育を受けることができなかったため、独学で古典を学習し詩人の道を歩む。優雅で上品、機知に富んだその作風は、当時の宮廷で必要な素質を全て兼ね備えており、上流階級で好まれた。
詩作のほか、ホメロスの『イリアス』や『オッデッセイア』を翻訳したり、『愚物列伝』 のような評論も書いている。
「Sharpe's Enemy」で出てきた"Withering in my bloom, lost in solitary gloom"は、『エロイーズとアベラール』の一節と作中では言っているが、あまりにも同タイトルの書籍が多いため、発見を断念。
- Chosen Men:1話から登場するキーワード
- もともとは上等兵を示す単語です。ランク(将校より下の身分の兵士)から選ばれた彼らは、通常の任務を免除され、8人の兵士の命令権を与えられました。最終的に陸軍下士官になった例もあり、身分の低い者の登竜門と言えましょう。
- 『シャープ』では、史実の「Chesen Men」をリチャード・シャープ中尉とし、彼の手足となって働く有能なライフル銃兵で、密接な係わりをもつ兵士たちを「Chosen Men」としているようです。
Colour: フランス軍に奪われたモノ。(米スペル=color)- 直訳すると「色」で、様々な意味を持っている単語ですが、軍で使われそうな名詞は国旗・軍旗・連隊旗のいずれかでしょう。
- 英国国旗の場合、そのときが王様なら「King's Colour」、女王様なら「Queen's Colour」となります。現在はエリザベス女王の御代ですので「Queen's English」ですが、次をチャールズ皇太子が継いだら「King's English」、また国歌も♪Queen♪の部分は全て♪King♪に置き換えられて歌われます(・・・面倒くさい?)。
- Old Boy:ベリー中尉とギボンズ中尉がお互いを呼ぶのに使っていた言葉。
- 「ねぇ、君」、「やあ」[=old chap]などの親しい間柄の呼びかけのほか、同級生・「おい、おやじ!」[=old man]など話し言葉として英国では多く使われているようです。
でも意味をしらなかったら、友達に「old girl!」なんて言われたら腹が立ってしまいそうですが・・・。
- Rank:シャープの地位を語るとき、必ず出てくる単語。
- この単語には軍事用語として使える意味が幾つかあり、場面によって同じ単語でも違う意味を帯びているものと思われます。
- [1]役職、軍務上での地位・身分・階級(表:「rank:階級」参照)
- [2]将校[officer]以外の軍隊の構成員
シマーソンが「君は中尉にしては歳がいってるな。」と尋ねたときにシャープが「I came from the ranks」と答えています。
貴族の子弟の階級は16歳で入隊したときに"少尉"で、その時点で将校になります。その後軍功のほかに年功、或いは金銭により昇進していくのが普通だったので、シャープのように貴族ではないのに軍曹より上の地位に昇進するのは極めて稀だったそうです。→関連:「army:英国の軍隊」>「将校への昇進」 - [3]整列させる
表「rank : 階級」※注意※ この表は辞典から拾ったものですが、いつ、このような形になったのかはわかりません。
1800年代とは少し違うかもしれません。軍曹[sergeant]だったシャープが、この表の通り昇進したなら五階級も特進しているので、あの時代にはwarnat officerが1クラスしかなかったり、staff sergeantが無かったのかもしれません。スペインやフランス軍の役職は少し違うと思います。-
British Army 英陸軍 Royal Navy 英海軍 Field Marshal 陸軍元帥 Admiral of the Fleet 海軍元帥 General 大 将 Admiral 大 将 Lieutenant General 中 将 Vice Admiral 中 将 Major General 少 将 Rear Admiral 少 将 Brigadier 准 将 Commodore 准 将 Colonel 大 佐 Captain 大 佐 Lieutenant Colonel 中 佐 Commander 中 佐 Major 少 佐 Lieutenant Commander 少 佐 Captain 大 尉 Lieutenant 大 尉 Lieutenant 中 尉 Sub Lieutenant 中 尉 Second Lieutenant 少 尉 Midshipman 少 尉 Warrnat Officer Class1 准 尉 Warrant Officer 兵曹長 Warrnat Officer Class2 准 尉 Staff Sergeant 曹 長 Chief Petty Officer 上等兵曹 Sergeant 軍 曹 Petty Officer 兵 曹 Corporal 伍 長 Leading Seaman 兵 長 Lance Corporal 上等兵 Able Seaman 上等水兵 Private 兵 Ordinary Seaman 水兵 - 追記:
同時期の英国海軍小説『ホーンブロワー』のサイトをお持ちのBLANCAさんから情報を頂きました。
18世紀後半頃の英海軍では、Warrant Officer以下が、特に大きく違っているそうです。
「あの当時は准士官=Warrant Officer(Midshipman以下の総称)、下士官=Petty Officer(Bosun's Mate以下の総称)なんですよ。 ちなみに当たり前ですけど、Lieuenant以上の総称は士官=Officerです。」
- Voltaire:ヴォルテール
- 本名はフランソワ・マリー・アルエ(1694-1778)。フランスの啓蒙主義を代表する哲学者であり作家。
当時の摂政を風刺する作品を世に出したため、バスティーユに投獄され、その後短期だがイギリスに亡命する。イギリス滞在中、ニュートンやロックなどの影響を受け哲学に目覚める。歴史学なども修めるが、時の思想家ルソーとの思想的な対決が有名。
反ローマカトリックで、18世紀的自由主義の一つの象徴とみなされ、死後フランスの教会から埋葬を拒否されるが、現在はパリに眠る。
「Sharpe's Enemy」でハリスが、シャープからサー・アウグスタスの著作を借りようと、代わりにもってきた本の作者。
